社会福祉士の養成校に通学していた知人から、随分前に提出したというレポートの提供がありました。
「自己分析」や「自己覚知」でレポートを書く際に参考にしていただければ幸いとのことです。
なお、当内容を転載してレポートを作成することはおやめください。
あくまでも参考資料として閲覧してください。
レポート内容
生活するなかで、私自身の「家族」や「精神障害者」に対する考え方や価値観は他者と違う可能性があると思っています。
家族に対する考え方が他者と違う可能性があると感じたきっかけは、病院や介護施設での面会です。新型コロナウイルス感染症が流行する前までは、比較的自由に面会ができていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行時には、面会を制限する病院や施設が多かったと思われます。そのような措置に対して、施設内での感染症蔓延を防ぐためにやむを得ないと私は考えるものの、なかには「どうして大切な家族と会うことが制限されるんだ」と職員に強く当たる方もおられ、そのような家族への強い愛情を主張される様子を見ると、私自身が持つ家族への愛情が他者と比較すると弱いと感じました。
また、障害者に対する考え方が他者と違う可能性があると感じたきっかけは、精神障害者手帳の取得を勧めた時の相手の反応でした。その方は、統合失調症で精神科病院に長年通院されており、ご自身でも精神疾患の病識があるように見受けられました。精神障害者手帳を取得することにより、複数の公的サービスが利用できることが見込まれたため、本人に手帳の取得を勧めてみたところ、「精神障害者として見られるのは嫌だ」と拒否されました。拒否されたのちに強く勧めることはしなかったため、関係性を損なうことはありませんでしたが、当時の私はせっかく利用できるサービスを使用しないなんて勿体ないと思ってしまいました。私自身、家族がてんかん発作を起こすことが度々あったため、精神障害者に対して何ら抵抗を持っていませんでしたが、たとえ精神科通院を長年続けている方であっても障害者として認められることに抵抗を持たれている方もおり、安易に精神障害者手帳の取得を勧めるべきではないと考えさせられた出来事でした。
自己覚知が援助者に求められる理由は、援助者の価値観の押しつけをできる限り防ぐことにあると思います。援助者自身も1人の人間であるため、自身の価値観を完全に取り除くことはできませんが、価値観を押し付ける場面を極力減らすことができるよう常に自己覚知を意識する必要があると思います。
例えば私の場合であれば、家族に対する愛情が低い傾向があるため、利用者が家族に対してどのように思われているかの聞き取りを意識する必要があるほか、精神障害者の捉え方についても、精神障害者として認めれられることに抵抗がある方もいらっしゃるという前提に立って、利用者やその家族の方とやり取りを行う必要があると考えます。
まとめ
このテーマの課題は、自己分析をすること。
そして、なぜ自己覚知が援助者に求められるのかという点に触れることだと思います。
コメント